平成18年度 問題9

次の対話は、地積測量図に関する教授と学生との対話である。教授の質問に対する次のアからオまでの学生の解答のうち、正しいものは幾つあるか。

 

教授: 土地の表示に関する登記の申請において、地積測量図を添付情報として提供しなければならないのはどのような場合ですか。

 

学生:ア 土地の表題登記、地積に関する変更の登記若しくは更正の登記又は分筆の登記を申請する場合に添付情報として提供します。

 

教授: 地積測量図に記録する筆界点の座標値は、どのような測量の成果によらなければなりませんか。

 

学生:イ 近傍の恒久的な地物に基づく測量の成果による必要があります。

 

教授: では、筆界点に境界標がある場合、その境界標の表示は、地積測量図にどのように記録する必要がありますか。

 

学生:ウ 境界標の存する筆界点に符号を付し、適宜の箇所にその符号及び境界標の種類を記録する方法その他これに準ずる方法によります。

 

教授: 分筆の登記を申請する場合に提出する地積測量図には、分筆後のすべての土地について、地積及びその求積方法、筆界点間の距離並びに筆界点の座標値を記録する必要がありますか。

 

学生:エ 地積及びその求積方法、筆界点間の距離並びに筆界点の座標値は、分筆前の土地が広大な土地であって分筆後の土地の一方がわずかであるなど特別の事情がある場合を除いて、分筆後のすべての土地について記録しなければなりません。

 

教授: 既に登記所に備え付けられている地積測量図に誤りがあるとき、表題部所有者又は所有権の登記名義人はどのような手続をすることができますか。

 

学生:オ 地積測量図を添付情報とする表題部の登記事項に関する更正の登記をすることができる場合を除き、地積測量図の訂正の申出をすることができます。

 

 

1 1個   2 2個   3 3個   4 4個   5 5個

 

 

正解 4 (ア、ウ、エ、オ)

ア 〇

地積測量図は、土地の地積に関する測量結果を明確にするために添付する図面である。土地の表題登記、地積の変更・更正登記、分筆・合筆登記に添付することになる。いずれも登記記録に新たに地積および求積方法の確認に用いられる。

 

イ ×

座標値には、基本三角点等に基づく測量の成果による座標値または任意座標の座標値を記載する。近傍に基本三角点等が存在しない場合、その他基本三角点に基づく測量ができない特別の事情がある場合に、近傍の恒久的な地物に基づく測量の成果(任意座標)による筆界点の座標を記載することができる。

近傍の恒久的な地物に基ずく任意座標による測量は、あくまでも特別の事情がある場合に限られる。

 

ウ 〇

土地の筆界点に設置された永続性のある境界標の符号と種類を記録する。符号と境界標の種類を具体的に記載してもよく、各筆界点の近傍に種類を記載してもよい。

 

エ 〇

通常、土地の形状を図面右側に記載する関係で、地積およびその求積方法は図面左側に記載することになる。座標法による求積をした場合、求積表が座標値を兼ねることになる。

なお、分筆前の土地が広大な土地であって分筆後の土地の一方がわずかであるなど特別な事情がある場合は、求積方法、筆界点間の距離、筆界点の座標値の記録を省略することができる。

 

オ 〇

土地所在図、地積測量図に誤りがあるときは、表題部所有者若しくは所有権の登記名義人またはこれらの相続人その他の一般承継人は、その1人から訂正の申出をすることができる。

ただし、訂正を要する図面を提供する更正登記を申請することができる場合は、申出をすることができない。