平成17年度 問題14

次の1から5までのうち、表題登記をすることができる建物と認定することができないものはどれか。

 

 

1 土地の上に電車の車体を置き、これにコンクリートで基礎工事を施し、居室として利用されているもの

 

2 寺院の山門で、上部が宝物庫として利用されているもの

 

3 骨組みの部分に鉄材が使用され、屋根及び周壁に当たる部分にガラス板がはめられている強固な建造物であって、温室として利用されているもの

 

4 上屋を有する駅のホーム内にあり、コンクリートで基礎工事が施されている売店

 

5 永久的な建造物である桟橋の上に構築され、コンクリートで基礎工事が施されている事務所

 

 

正解 4

1 建物と認定することができる

単にコンクリート台または地上に置いただけでは定着性の面から建物として取り扱われない。ただし、本肢のように基礎工事等を施したものについては、建物として取り扱われる。

 

2 建物と認定することができる

上部が宝物庫として利用されていることから、用途性が認められ、単なる門として取り扱うことなく、建物として取り扱われる。

 

3 建物と認定することができる

半永久的な園芸、農耕用の温床施設は建物として取り扱われる。ただし、ビニールハウスで耐用年数が1年とされるものは除く。

 

4 建物と認定することができない

切符売場や入場券売場で容易に運搬しえる建造物は、定着性が認められず、建物として取り扱われない。一方、土地に固定されていれば、建物として登記することを要する。ただし、駅のホーム内にある売店は、コンクリートで基礎工事が施されていたとしても、停車場の一部であり独立性がないことから、建物として登記することができない。

 

5 建物と認定することができる

機械上に建設した建造物で、地上にその足を有しまたは支柱を施したもの以外の建造物は定着性を有せず、建物として取り扱われない。

これに対し、土地ではなく、機械上に建設された建造物であっても、地上にその足を有しまたは支柱を施したものならば、建物として登記することを要する。

例えば、海上の構造物であるさん橋などの上に建設された建造物も建物として取り扱われる。