平成17年度 問題9

登記識別情報の提供を要する登記の申請に関する次の文章の太線部分のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5までのうちどれか。

 

 

「登記名義人が一定の登記を申請する場合においては、当該登記名義人自らが当該登記を申請していることを確認するため、正当な理由がある場合を除き、その申請情報と併せて登記名義人の登記識別情報を提供しなければならない。例えば、(ア)所有権の登記がある土地の合筆の登記の申請をする場合や(イ)所有権の登記がある土地の分筆の登記の申請をする場合には、その申請情報と併せて登記名義人の登記識別情報を提供しなければならない。

 登記識別情報が通知されなかった場合等、登記識別情報を提供することができない正当な理由があるために、申請人が登記識別情報を提供せずに登記を申請するときは、登記官から、登記名義人に対し、(ウ)申請があった旨及び当該申請の内容が真実であると思料するときは一定期間内にその旨の申出をすべき旨が通知される。しかし、当該申請が資格者代理人によってされた場合であって、登記官が当該資格者代理人から本人確認情報の提供を受け、かつ、その内容を相当と認めるときは、上記の通知はされない。この場合においては、(エ)当該資格者代理人が登記の申請の代理を業とすることができる者であることを証する情報を併せて提供しなければならない。

 資格者代理人が申請人と面識がない場合において、本人確認情報の作成のため申請人について確認をするときは、(オ)申請人から健康保険証の提示を受ければ、他の資料の提示を受けることを要しない。

 

 

1 アウ   2 アオ   3 イエ   4 イオ   5 ウエ

 

 

正解 4

ア 〇

登記識別情報とは、登記名義人が登記を申請する場合において、当該登記名義人自らが当該登記を申請していることを確認するために用いられるもので、表示に関する登記では、所有権の登記がある土地の合筆、建物の合体、建物の合併をおこなう場合、係る不動産のうち1つの登記識別情報を提供しなければならない。提供がない場合は、事前通知などの手続きがされる。

 

イ ×

土地分筆登記においては登記識別情報を提供することはない。

 

ウ 〇

所有権の登記がある土地の合筆、建物の合体、建物の合併をおこなう場合、係る不動産のうち1つの所有権の登記名義人の登記識別情報を提供しなければならない。提供がない場合、登記官は、申請人である登記名義人に対し、当該申請があった旨および当該申請の内容が真実であると思料するときは、法務省令で定める期間内に、その旨の申出をすべき旨を通知しなければならない。登記官は、この期間内にあっては、当該申出がない限り、当該申請に係る登記をすることができず、期間内に申出がなければ申請は却下される。

 

エ 〇

資格者代理人が本人確認情報を提供するときは、当該資格者代理人が登記の申請の代理を業とすることができる者であることを証する情報を併せて提供しなければならず、調査士が資格者代理人である場合、具体的には発行後3月以内の調査士会連合会が発行した職印証明書または電子証明書を提供する。

 

オ ×

申請人から提示を受ける書面は、①運転免許証、個人番号カード、旅券などの場合はいずれか1点以上、②国民健康保険、健康保険証などの場合はいずれか2点、③国民健康保険、健康保険証などのいずれか1点以上と、官公庁から発行または発給された書面その他これに準ずるものであって、当該申請人の氏名、住所および生年月日の記載があるもののうちいずれか1点以上である必要がある。

本肢のように1点の提示を受ければ足りる書面は、運転免許証、個人番号カード、旅券などである。