記述式問題土地の作図方法について(三角定規を使用しない方法)

土地家屋調査士調査士試験の記述式の問題は土地と建物でそれぞれ1問ずつあります。

 

土地の作図については、土地表題登記の場合は、土地所在図と地積測量図を作成することになりますが、たいていは、地積測量図のみ作成する問題でしょう。

 

この作図の方法なのですが、通常のパターンは、座標値を計算して求め、縦にX座標、横にY座標の目盛りを記入し、250分の1で2つの三角定規を使用して、各点の座標値を記入していくのではないでしょうか。

 

三角定規の250分の1の目盛りには、50くらいまでの目盛りがありますが、求めた座標値によって、その目盛りを座標値に合わせて割り振る作業がありますね。

 

X座標とY座標の値がプラスなのかマイナスなのかにより、目盛りの増減の向きが変わります。

 

また、目盛りの読み間違えも、たまにあります。プロットした座標の位置が、なんか変だなと思う時は、目盛りの読み間違えでした。

 

しかし、資格予備校などで教わる作図の方法も、この方法でしょう。実際、私もそうでした。

 

そこで、私は何か別の方法で作図する方法はないものか考えました。

 

座標値を計算し、すべての座標点が判明したら、まず、それらをメモリーに登録します。この座標値は複素数での登録です。

 

その次に、各辺長を計算します。この値によって、おおまかに各座標値の値が合っているのかどうかがわかります。もし、座標値が間違っていたら、とんでもない辺長になるからです。

 

辺長を出し終わり、各座標値が正解であろうとの確信がもててら、すぐ求積します。

その地積が登記簿の地積と一致していたら、まず間違いないでしょう。もちろん地積更正登記の問題の場合は、誤差が発生するでしょうが。

 

ここからが、作図の方法です。すべての座標値が複素数でメモリーに記憶されていることが前提で、あとは、分度器と三角スケールがあれば作図できます。

 

座標点の一番、南西側にある点を中心にして、その点から各点への方向角を計算しながら、分度器で用紙に記入していきます。分度器の円周にそって印がつきます。

 

次に、中心にした点と各点との辺長を計算しながら、三角スケールの0目盛りを中心点に合わせ、分度器で印をつけた箇所を通るように計算した辺長の箇所をプロットします。この作業を、すべての座標点で行います。最後に、プロットした各座標点を線で結べば作図の完了です。

 

この方法であれば、用紙の作図をする箇所のだいたいの目星が付けやすいですし、座標値がプラスだろうがマイナスだろうが、大きな数字でも戸惑うことがありません。

 

また、作成時間も短縮することができました。みなさんもいろいろと試行錯誤してみてください。